今週は火曜日~木曜日の3日間で4人の先生の相談(個別駆け込み寺)がありました。指導案の検討や金管バンドの指導の相談などです。皆さん、少しでも良い授業や練習をして、「子供たちと音楽を楽しみたい」という熱意にあふれていらっしゃいます。
その中のお一人に、この3月に大学を卒業されて、4月から初めて教壇に立った方がいらっしゃいました。教師になって最初の1年間は、すべてが初めてのこと。「わからないことが何かもわからない」といった状態でしょう。
正式に採用された先生であれば、初任研として指導担当の先生が、週1回程度の指導・相談をしてくださいますので、わからないことを解決しながら進むことができます。しかし、音楽専科の先生は臨時採用の先生が多いのが実情で、この先生もそのお立場のお一人です。臨時採用の先生には、指導担当者はつきません。音楽専科は校内に一人しかいないので、同僚の先生に教えてもらうこともできません。経験もなく、指導も受けられないという、今、学校現場で最も困っているお立場の先生であると思います。
この先生は、わからないことだらけでも、子供が大好きで、子供たちと音楽を楽しみたいという意欲に満ちあふれている素晴らしい先生です。授業の進め方から子供たちを集中させる方法など、時間が経つのも忘れて非常に熱心に研修をされました。
この純粋な気持ち、素晴らしい意欲を、ぜひ持ち続けてもらいたいと心から思いました。
このようなお立場の先生には、行政が手を差し伸べて、指導員を定期的に巡回訪問させるような制度を作るべきです。そのような取組をしている自治体もあると聞いています。「教育の充実」を公約に掲げて当選した自治体の長の方や議員さんはたくさんいると思います。現場の実態に合った予算の使い方をもっと考えてもらいたいものだと強く感じました。
私は微力ですが、これからもこのような先生方をサポートしていきたいと思っています。
この記事をお読みの先生の中で、同じお立場の先生がいらっしゃいましたら、ぜひ、「音楽教育駆け込み寺」の登録メンバーになってくださいね!