本日は、2週間後に研究授業を控えた6年生の授業を参観させていただき、研究授業に向けての課題を見つけ、準備を整えるお手伝いをさせていただきました。
この学校の6年生は、とてもよく歌います。身体全身を使って、思い切り声を響かせようとしています。発声も、5年生の時から頭声的な発声でしっかりと歌ってきているために、低音域は柔らかく、高音域は伸びやかに声が出ています。授業態度も素晴らしく、音楽専科の先生との関係も良好で、授業を見せていただいているだけで、こちらの顔がほころんでしまいます。
こちらの学校では、今、「ダンディーチーム」が憧れの的です。「ダンディチーム」というのは、変声がほぼ終わりに近づき、大人と同じ音域で安定して歌える男子の集団です。
この3月に卒業した6年生には、学年で20人を超えるダンディーチームのメンバーがいて、卒業関係の歌を混声合唱風に見事に歌っていました。それを見ていた当時の5年生が4月から6年生となって、早く昨年の先輩達のようになりたくて仕方がないのです。
まだ、一人もダンディーチームのいないクラスもあれば、5~6人の男子が加入しているクラスもあります。「自分は、もうダンディーチームに入ることができるかどうか調べてほしい」と、昼休みには、学年からたくさんの男子が、私に歌声を聞かせるために音楽室にやってきました。
オクターブ下でしっかり音程が決まる子もいれば、まだまだ上の声で歌っていた方が良い子もいました。でも、どの子も歌う意欲に満ち溢れています。本当に素晴らしい6年生です。
本日は、研究授業に備えた授業の展開を検討するためにお伺いしたのですから、そちらの検討もおろそかにはできませんでしたが、子供たちの歌声と歌う表情がたいへん印象的で、とてもすがすがしい気持ちで学校を後にすることができました。
すてきな授業を見せてくださった子供たちと先生に、心から感謝しています。