今日の午後、定期的に指導に行っている学校の金管バンドの本番がありました。地域の夏祭りへのゲスト出演で、6曲のプログラムでした。私は、お寺の法務と重なってしまい、準備や後片付けはお手伝いできず、本番だけを聴衆として聴かせていただきました。
昨年の4月、このバンドは11名の経験者と10数人の新入部員でスタートしました。1学期の間は、新入部員の指導に時間がかかり、昨年のこの夏の本番では、何とか曲が止まらないようにするのが精一杯。演目も2~3曲がやっとという状態でした。メロディーラインが消えてしまうので、ピアノを弾ける子に、臨時でグロッケンを担当してもらって主旋律を確保するなど、苦肉の策でなんとか切り抜けたのが昨年の状態でした。
ところが、1年を経た今年の同じ本番。40人の部員が堂々と並び、今流行している「アナと雪の女王」などの聴く人が楽しんでくださる演目、明るい司会、楽しい寸劇など、夏祭りを盛り上げる、素晴らしいステージが繰り広げられました。
もちろん、演奏も安定していて、柔らかい音色で、サウンドの整った演奏です。高音がまだしっかり当たらない、チューバをバスオルガンで補強しているなど、まだまだ課題はありますが、音楽を大切に表現する演奏団体として着実に歩んでいることがしっかりと感じられる演奏でした。
バンドを幾重にも取り囲むように集まってくださった大勢の地元の皆様も、とてもすてきな笑顔で、嬉しそうに演奏を聴いてくださっていました。
1年でこれほどまでに成長する背景には、先生や子供たちの努力はもちろん、学校全体の応援態勢、保護者の皆様のバックアップなど、様々なご苦労があったことと思います。それらが順調にかみ合って、ここまでの演奏ができるようになったのだと思います。
1年間で素晴らしい成長を遂げた金管バンド。演奏後の子供たち、指導の先生、校長先生をはじめとする引率の先生方、保護者の皆様の満足そうな笑顔がとても印象的でした。