昨日は、個別駆け込み寺の相談をメンバーの皆様に公開したところ、7人の先生方が集まり、たいへん充実した勉強会となりました。
相談者の先生の実践した授業の映像を見ながら、特に、教師の発問や子どもたちへの働きかけを中心に検証を行いました。
1時間の授業を、いくつかの場面に区切り、それぞれの場面での教師の働きかけや言葉の使い方が適切であったかを議論していきました。
子供たちの演奏を聴いた後の教師の評価の言葉が不十分であったり、授業の視点が絞り切れていないために子供たちが進むべき方向が理解できていないのでは?という場面があったりなど、次々と意見が出されました。
教師の言葉かけだけでなく、リコーダーの演奏の仕方、発声などにも問題点が指摘され、相談者の先生が日頃気付いていない様々な問題点が浮かび上がりました。
また、問題点だけでなく、先生の明るい授業の雰囲気づくりや、前向きに明るく頑張る子供たちの素晴らしさに対する指摘も多く出されました。
音楽専科の先生は、校内に一人ですので、なかなか自分の授業を改善するきっかけを得ることができません。今回のような、映像による授業の事後検証は、本当に有効であると感じました。
これから、例会などでも、定期的に授業の事後検証を実施したいと感じました。
今回、授業を提供してくださった先生は、本当に勇気が必要であったと思います。
私などは、自分の授業を、自分だけで振り返るのでさえ、恥ずかしさもあって躊躇することが多いです。それなのに、今回の相談者の先生は、勇気をもって、たくさんの先生方から本音で意見をいただくという機会を自ら求められました。決断するまで、本当に悩んだと思いますが、ご自分をレベルアップさせたいうという強いお気持ちをもって、授業提供してくださったのだと思います。勇気ある決断に、心から敬意を表したいと思います。
これからも、このような意欲的な個別駆け込み寺を、心からお待ちしております。