1月の通常例会(11日・真応寺)と東京例会(23日・練馬区立豊玉第二小)は、同じ内容で実施いたしました。11日は16名、23日は11名の先生方のご参加があり、和やかな雰囲気の中、充実した研修となりました。
最初は、10年ほど前の「教育音楽・小学版」の付録として掲載された、鍵盤ハーモニカで演奏できる楽曲を4曲、皆さんで演奏しながら、どの学年で、どんな扱い方で学習ができるかを検討しました。教材性の高い楽曲が多く、すぐにでも授業に使えそうな楽曲ばかりでした。技能面でのハードルが低く、曲を演奏することに多くの時間を必要としないけれども、子どもたちが〔音楽の素〕を自ら操作して、様々な楽しみ方のできる器楽のための教材は、あまり多くありません。私のところにある古い「教育音楽・小学版」の付録楽譜から、今の授業で使える教材を発掘する作業を、これからも続けたいと思っています。
2つの目のテーマは、卒業式に関する話題でした。埼玉でも東京でも、先生方のお悩みは、ほぼ共通していました。卒業式の合唱に向けての子どもたちの意欲の高め方、授業とのリンクのさせ方などについて、参加の皆さんからもご意見をいただきながら検討しました。子どもたちに、卒業式で合唱をする意味をしっかりと伝え、思いが伝わる「表現」に適した歌い方に導くことを確認しました。
さらに、謝恩会などの出し物の練習で3学期は通常の授業ができなくなるというお悩みも、たいへん切実なものがありました。それぞれの学校の事情もあるのですが、年間指導計画にある鑑賞や音楽づくりの活動を全くやらず、授業時間を合唱と器楽の練習にすべて使うというのは大問題です。毎年のことですので、すぐに変更できないかもしれませんが、管理職の先生とも相談をしながら、音楽の授業時間の確保をする必要性を確認しました。
その他、証書授与のBGMには、モーツアルトの協奏曲の長調の緩徐楽章が適しているなどの話題にも触れ、例会を終了しました。