新型コロナウィルス感染防止の対策として、全国的に3月2日以降、学校が休校となることが決まりました。
3月は、卒業式だけでなく、吹奏楽部や金管バンド、合唱部などの音楽系の多くの部活動が、一年間の集大成のコンサートを予定していたことと思います。今年度一年間の活動で出会った楽曲に、たくさんの思い出を重ねながら、一つ一つの音符に思いを込めて先生や仲間と準備してきた最後の演奏会。それが、突然開催できなくなったのですから、全国で、どれだけの先生や子供たちが涙を流したことでしょう。
私が年間を通して応援に行っている小学校の吹奏楽部も、3月7日(土)に市民会館大ホールで開催予定だった第31回定期演奏会が開催できなくなりました。今年は本当にたくさんの思い出が詰まった一年でした。台風19号と戦いながら金沢で演奏したメンバーです。指導の先生も子供たちも、今年の活動を振り返りながら、たくさんの思いを定期演奏会で伝えたかったことでしょう。私は、先生や子供たちの気持ちを想像すると、どんな言葉をかけて良いのか、適切な言葉が見つかりませんでした。でも、この学校の吹奏楽部の子供たちも先生方も保護者会役員さんも、「中止」にはしませんでした。「期日未定の延期」です。世の中が落ち着いたらこのメンバーで集まって必ずこの演奏会をやり遂げようと約束して、子供たちは、楽譜と楽器を家に持ち帰りました。
私は、この学校の定期演奏会では、毎年ステージマネージャーをしていますので、子供たちに、延期して開催する第31回定期演奏会の進行表と台本を必ず書くことを約束しました。
ウィルスが落ち着くのがいつになるのか予想もつきません。でも、この子たちは、きっと思いをつなげて、演奏会を開いてくれると信じています。